◇8月30日、09年衆議院選挙は、民主党308対自民党119という予想どおり民主党の圧勝となり、政権交代が成立しました。日本にもやっと選挙を介して国民の意思が直接反映できる「二大政党体制」が確立した訳です。日本の将来に新しい一歩が踏み出すことができました。
◇今回の選挙は「小選挙区制度」の特性が見事に機能したともいえます。二大政党制は小選挙区制とセットになって初めて機能します。小選挙区制には、政権政党に不合格の烙印が押されれば、オセロゲームのようにただちにひっくり返るという特性があります。少数意見が排除されるとの批判もありますが、国民の意志を統一し、国家の意志をできるだけ大きな川の流れ=本流にまとめることができます。
◇戦後50余年の歴史を経て形成された一本の流れが保守本流=自民党です。しかし、自民党は、あまりにも長く政権に座りすぎて血縁地縁といった《情の世界》に根を下ろしすぎて、人間のもう一つの《知の世界》から遠い存在になってしまいました。結果、国民の気持ちを捉えることのできない新鮮味のない鈍感な政党になってしまいました。郵政問題で小泉さんが抵抗勢力に対して「自民党をぶっ壊す」といったのはこのことではないとは思いますが、本当にそうなってしまいました。
◇政治は理想や理念だけでは成立しないことは分かっていますが、《情の世界》だけではもはや通用しない時代が来ていた事に気がつかなかったのではないでしょうか。鳩山民主党圧勝の要因はその辺にあったのではないかと考えます。今回、民主党は《柔》の鳩山氏と《剛》の小沢氏との組み合わせがよかったのではないかと思います。鳩山氏の《理念》は小沢氏の《選挙力》があってはじめて成り立つことになります。小沢氏の選挙指南を見ると、候補者には勿論のこと地元スタッフに対して選挙戦術を細かく伝授していました。それは、セールスマンごとき選挙区域の隅々までを駆け巡る戦術です。
◇小沢氏は2006年4月の民主党代表就任の挨拶で過去の反省を込めて「先ずは私が変わらなくてはならない」と宣言した上で、新人の発掘や組織づくりに努めてきました。結果、大勝の功を奏しました。、彼の多年の想い=志がやっと実現した訳です。2009年8月30日は、日本の政治史上に残る天下分け目の戦いであり、我が国における民主政治確立のターニング・ポイントとなりました。政治プロジューサー、小沢一郎氏の悲願達成の記念日です。
◇愚直な東北人、小沢一郎氏の顔を見ていると、律令国家以前の縄文人のDNAを持った顔に見えてきます。東北の鎮守の森を背景に水と田と米の稲作文化を大切にする政策を積極的に進めてほしいと思います。
◇昨日、鳩山代表は小沢氏に幹事長就任を要請し、小沢氏はこれを受託しました。岡田氏と菅氏も重要閣僚として起用するという。これに「消えた年金」の長妻氏が加われば民主党は自民党に代わる強力なもうひとつの大きな川の流れ=本流になります。投票率70%近いシェアの大量得点です。連立協議に時間を取れることなくスピード感を持って政治を進めてほしいものです。
◇「核なき世界」を宣言したオバマ米大統領と稲作文化の東アジア経済圏に立脚・自立を宣言した鳩山内閣との融合政治はわが国には勿論のこと世界の人々に希望と夢をもたらすもの思います。これでやっと、日本の閉塞感を脱し、日本の将来に新しい一歩を踏み出す事ができました。


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